トランプ大統領誕生によるトランプトレードとは?詳価・株価の影響を解説

かな

Connect(コネクト)スタッフです!
注目していた大統領選挙でしたね!

その大統領選挙時、金融市場において「トランプトレード」という言葉が頻繁に使われています。
トランプトレードは、ドナルド・トランプ前アメリカ大統領の政策や発言が金融市場に与える影響を評価する言葉です。

2024年のトランプ大統領暗殺未遂時間がきっかけとなり、米国ではトランプ政権を支持する動きが強まっています。
米国株市場にも大きな影響を与えており、一部の投資家は特定の資産投資や売却を行っています。

当記事では、トランプトレードの詳細から株価の影響まで詳しく解説します。
ぜひ参考にご覧ください。

トランプトレードとは

トランプトレードとは、トランプ大統領の当選を考慮した資産投資や売却のことです。
2024年度の米国大統領選挙において、トランプ大統領は減税や規制緩和を公約としたことから、市場は期待感を抱いています。

2016年には米国大統領選挙でトランプ大統領が当選し、米金利や株式、米ドルが急激に上昇しました。
外国為替市場のドル高が進行したことにより、NYダウは45%、 S&P500は34%まで上昇する結果となっています。

2024年度の米国大統領選挙によって、トランプ大統領の当選によって市場に同様の動きが見られると予想されているのです。

【2016年】トランプ大統領誕生前の市場の反応について

2016年の大統領選挙がはじまる前には、トランプ氏の候補者としての登場は市場にとっては驚きがありました。
選挙戦の初期段階において、市場はトランプ氏が大統領になる可能性を否定的に見ていました。

とくにトランプ氏が提案した「アメリカファースト」の方針や貿易戦争への懸念が市場に不安をもたらし、アメリカ市場は急落するという予測も多くあったのです。
しかし、選挙結果が発表されると、株式市場は予想に反して急騰しました。

こちらがトランプトレードのはじまりであり、トランプ氏の政策が市場に与える影響について投資家たちの見直しを行ったのです。

トランプ政権の経済政策が市場に与えた影響

2016年のトランプ大統領就任後、金融市場に以下のような影響を与えました。

  • 法人税の引き下げ
  • 規制緩和
  • インフラ投資と経済成長への期待

それでは詳しく解説します。

法人税の引き下げ

トランプ政権は、企業負担を軽減するために法人税率を35%から21%に抑える改革を実施しました。
この減税政策はアメリカの大手企業や金融業界にとって大きなプラスとなり、株価の上昇を後押ししたのです。

インフラ投資と経済成長への期待

トランプ政権はアメリカ国内のインフラ整備を進めることで経済成長を促進し、雇用を生み出すことを公約しました。 とくに道路や橋、空港、鉄道などの老朽化したインフラを刷新するための投資が期待され、建設業や素材産業の上昇につながりました。

【2024年】テスラ株の急騰について

2024年の米大統領選において、トランプ次期大統領を支援したイーロン・マスクと大手テスラの株価は急騰中(11月9日時点)です。
8日の終値には、321ドルと投開票日の5日から30%近く急騰しています。

次期政権でイーロン・マスクの要職起用も取り沙汰されているため、支援の見返りを求める投資家が注目しています。
トランプ大統領の勝利が決定後、テスラの株価は急上昇しています。

米調査会社ファクトセットのデータによると、テスラの時価総額は8日終値で1兆ドル(約153兆円)を突破しています。
今後もテスラ株は、多くの投資家から注目されることが期待されるでしょう。

【2024年】ビットコインの最高値の更新について

仮想通貨として代表的なビットコインは、トランプ大統領の勝利によって米時間11月8日には7万7,000ドルまで上昇しています。
暗号資産の楽観視が上昇の理由となっており、現在では史上最高値を更新しているのです。

ビットコインだけでなく、イーサリアムなど代表的な仮想通貨も急騰しています。
少なからず反落はありますが、現時点では史上最高値を更新し続けている状況です。

トランプ大統領の当選から新しい公約を打ち出すことにより、仮想通貨の価値は上昇傾向にあると期待されているのです。

トランプトレードで注目すべき銘柄

トランプトレードで注目すべき銘柄として、以下のようなものがあります。

  • 銀行関連銘柄
  • 暗号資産関連銘柄
  • 石油・天然ガス関連銘柄

それでは詳しく解説します。

銀行関連銘柄

トランプ政権による金融規制の緩和によって、JPMやBACといった銀行株が恩恵を受けられる可能性が高いです。
しかし、共和党副大統領候補にはバンス上院議員が選ばれたこともあり、企業の合併・買収の審査が厳しくなる恐れがあります。

バンス上院議員は提出要件の厳格化を支持しているため、大型合併の税優遇措置を廃止する法案にも署名する流れとなっています。
もし企業の合併や買収の審査が厳しくなる場合、投資銀行をはじめM&A関連銘柄は痛手となってしまうでしょう。

暗号資産関連銘柄

トランプ大統領は仮想通貨を支持しており、規制撤廃を公約しています。
2024年度の大統領当選が決定後、コインベース・グローバルやマラソン・デジタル・ホールディングスなどの暗号資産関連銘柄は大幅に上昇しています。

7月27日に開催されたビットコインカンファレンス「ビットコイン2024」にもトランプ大統領は登壇しており、現在ビットコインは史上最高値を更新しています。
そのため暗号資産関連銘柄は、将来的にも大きな成長を見込めるでしょう。

石油・天然ガス関連銘柄

トランプ大統領は石油・天然ガス投資や掘削活動の拡大方針を表明していることもあり、エクソンモービルなどの石油生産会社やガソリン車メーカーは恩恵を受けられる可能性が高いです。
また、トランプ大統領がバイデン政権の電気自動車普及政策を廃止もしくは関税の引き上げを実施した場合、EV市場でテスラが恩恵を受けられます。

テスラのCEOであるイーロン・マスクがトランプ大統領に献金ことも報道されており、良好な関係を継続しています。

トランプトレードの注意点

トランプトレードは市場に大きな影響を与えていますが、注意しなければいけないポイントもあります。
トランプ大統領の掲げる中国からの輸入品に一律60%の追加関税導入、その他の国からの輸入品に一律10%の追加関税導入、移民流入への強い規制が導入される場合、米国のGDP(国内総生産)は2%程度低下する見解があります。

日本からの輸入品に一律10%~20%の追加関税を導入される場合、日本からの対米輸出は打撃を受ける可能性が高いです。
日本企業が米国での生産を増やすことになると、国内での生産や雇用は減少していきます。

そのためトランプ大統領の政策は、日本経済や日本企業に悪影響を及ぼす恐れがあると考えられます。

まとめ

今回は、トランプトレードの詳細から株価の影響まで詳しく解説しました。
トランプトレードはトランプ大統領の当選を考慮した資産投資や売却のことであり、減税や規制緩和の公約から市場では期待感を持たれています。

2024年度の大統領選挙にてトランプ大統領が当選したこともあり、テスラ株の急騰やビットコインの最高値更新が注目されています。
投資家は注目銘柄をおさえることで、回収できる利益率が向上すると考えられるでしょう。